<シビック庵>だより

シビック庵でのお稽古の様子をお伝えします。
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2025年4月

「百花為誰開」ー百花誰が為に開くー無心に咲く花に心奪われるこの頃でございます。

今年も数人の受講生が「もっと勉強したい」と羽ばたいていきました。

シビック庵は時間の制約もありお点前も限られている為、ご希望のある方には当流の個人の先生の教室を紹介しています。

どこにいらしても学んだことを基に、お茶の精神を育くんで頂きたいと思っております。名残惜しそうにご挨拶して下さる姿は嬉しく、1年後の再会をお約束して見送りました。

 

広間

掛け物 ;「和敬静寂」

花     ;シャガ 

菓    子;あやめ 扇屋製

小間 

花       ;海老根蘭

 

次回は5月27日第4火曜でございます。どうぞお気軽にお出かけ下さいませ。



2025年3月

寒暖差の激しい3月でしたが、各地で桜の開花が発表されるようになりました。

 

  今回の講座は、はじめに、先日伊勢山皇大神宮で行われた献茶式と茶会に出席された受講生から感想を伺いました。

受講生は「厳かな献茶式に感動しました。初めての茶会はワクワクドキドキ、ご一緒した先輩に教えていただきながらとても良い経験ができました。」と嬉しそうに語ってくださいました。

 

 そこで今日は趣向を変えて、講師が点前と正客をし、受講生がお客様となって茶会を模したお稽古を試みました。

正客の講師からは茶会に招かれたときの作法や、自身が経験した茶会にまつわるお話を聞き、楽しい時間を過ごしました。

また、講師の点前を真剣に見ながら、一緒に手を動かして所作を確かめるなど、いつもと違った講座は新鮮に感じていただいたようで皆様楽しそうでした。

 

掛物;日日是好日

菓子;藤棚  福島屋製

 

次回は4月22日第4火曜日です。

春の宵どうぞお気軽にお出かけくださいませ



2025年2月

 春の足音の聞こえるこの頃です。

今月も体験の方がお見えになり「楽しかった」と入会下さいました。

 

掛物に書かれている「和敬静寂」に質問が出ました。

お茶の世界では有名な大切な言葉で、出された茶盌の正面を避けてお茶をいただく、お返しする時に相手に正面を向けてお返しする事も相手を敬う心です。茶室の設えは亭主のお客様への心遣い、それを汲み取るお客様の亭主への心。お道具類を帛紗で清める事も相手への心遣い。

「亭主もお客様も互いを敬い心静かに一座建立をめざす世界」がお茶の心と説明しました。

湯のたぎる音を聞きながら心穏やかな刻を過ごしたいものです。

 

広間

掛物;和敬静寂

花 ;梅・蕗の薹

菓子;お雛さま 扇屋製

 

小間

花;藪椿

 

次回は3月25日第4火曜日です。

三寒四温の時節柄、皆様御身おいとい下さいませ。



2025年1月

 令和7年乙巳(きのとみ)、本年も宜しくお願い申し上げます。

 

 今年初めてのお稽古は2ヶ月ぶりの為、所作を思い出しながら和気あいあいと進んでいきました。

 巳年やお勅題「夢」に因んだお道具の話を聞きながら、お正月らしい花びら餅のお菓子に一同笑みがこぼれました。

 

 数年間スポーツ選手として国外で活躍なさった方が体験にお見えになり「古くからの日本の事を学びたい」と入会されました。私達も共に学び、キチンとお伝えしていかなければと襟を正す思いを致しました。

 

広間

掛軸;日々是好日

花 ;臘梅(ロウバイ)・椿

菓子;花びら餅 扇屋製

 

小間

花;水仙

 

次回は2月25日第4火曜日です。

厳寒の折、皆様お体ご自愛下さいませ。