<シビック庵>だより

シビック庵でのお稽古の様子をお伝えします。
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2024年9月

  長く続いた猛暑が一段落し、やっと秋の風を感じるようになりました。

 

  今回初めてお点前をなさった方は、先生の指導にうなずきながらひとつひとつ所作を進めていきます。

以前茶道の経験のある方でしたので動きがスムーズで、初めてとは思えない出来栄えに拍手が起こりました。

お茶の心や所作は流派にかかわらず身についているのだと改めて思いました。

お点前を終えて緊張がとけ喜びに満ちた笑顔が印象的でした。

 

広間

掛物 : 日々是好日

花     : 水引草、秋海棠、女郎花、山白菊、カヤツリグサ

 

小間 

花    : ヤブミョウガ

 

菓子 :  秋の虫 扇屋製

 

 次回は10月22日(第4火曜日)でございます。秋の宵、お気軽にお出かけ下さいませ。



2024年8月

   立秋を過ぎ、暑いながらもツクツクボウシの初鳴きが聞かれ、夏の終わりを感じるこの頃でございます。

 

   今回も体験の方がおみえになり、入会して下さいました。

茶室は総合美と申します。

毎回のお稽古で茶室の空気を感じ、お茶の心を育み、日本の行事や設えや所作等を学んで頂くお手伝いが出来たら嬉しゅうございます。

 

 9月のお稽古は24日第4火曜日でございます。お気軽にお出かけ下さいませ。



2024年7月

暑中お見舞い申し上げます。

 今月は受講生全員出席と体験者の大人数でした。スタッフは事前に手順を相談し、三密を避けたスムーズな流れを心がけました。

 

 ベテランの方は当流の柄杓の扱い等細やかな所作を小間で特訓、綺麗なお点前になられ次回拝見させて頂くのが楽しみです。

初めてのお点前デビューの方は、今迄学ばれた割稽古を繋げてのお点前に嬉しそうでした。

身の引き締まるような墨跡の掛け軸と和気合い合いな一期一会の世界を、一人ひとりが作り出しています。

 

お菓子は錦玉、お皿から懐紙に取り分ける所作等、奥が深く、学びは沢山あると思いました。

 

広間

掛物;和敬静寂

花;銀水引、玉紫陽花

菓子;さざれ石 塩野製

 

小間

花;ヤブミョウガ

 

8月は20日第3火曜でございます。

皆様お暑さの折、一服の涼を求めにお出かけ下さいませ。



2024年6月

  遅い梅雨入りです。

紫陽花には雨が似合うと言います。

線状降水帯の強い雨や梅雨の晴れ間の真夏のような暑さに耐えられるか心配しましたが、めげずにたくましく咲いていました。

 

  受講生の方々は、まず割稽古の復習に励まれました。

初めてお点前に挑戦された方や、お茶を初めて点てられご自服で美味しそうに飲まれていらっしゃる方など、嬉しそうなお姿が印象的でした。

 

広間

掛物 :  大道透長安

         (だいどう ちょうあんに とおる) 

花     :  瑠璃虎の尾、

            撫子  、蛍袋

菓子  : ほたる    扇屋製

 

7月は23日(火)、8月は20日(第3火)がお稽古日です。

お気軽にお出かけ下さいませ。

 



2024年5月

   走り梅雨でしょうか、傘を用意して出かける機会が増えて参りました。最近よく耳にする「線状降水帯」の影響か今夜は遅くなるほど風雨が強くなるとのニュースに帰宅時の天候を心配いたしましたが、受講生は8名全員出席されました。

 

   茶席は風炉になり、半年ぶりの風炉の点前を皆熱心に見入っていました。

割り稽古の方々は帛紗さばきの練習です。細かな指の動きに悪戦苦闘しながら熱心に学びました。

帰り支度をしながら「楽しかったです!」と言っていただき、スタッフも大変励みになります。

 

広間

掛物:和敬静寂

菓子 枇杷饅頭 塩野製

 

次回は6月25日 第4火曜日です。どうぞお気軽にお越しくださいませ。



2024年4月

  新緑が映えるこの頃でございます。炉の名残の季節となりました。

 

  受講生と体験の方は基礎的な歩き方、床の拝見や帛紗の畳み方、呼吸の仕方等学ばれました。

  又、長年熱心にお稽古に通われていらっしゃる方は足の痺れを克服されお点前も上達なさり、期せずして皆様から拍手をいただき、続けることの大切さを感じました。

 

広間

掛物:百花為誰開     (ひゃっかたが ためにひらく)

花 :紫蘭(白)

            都忘れ

 

菓子   花筏    扇屋製

 

次回は5月28日(第4火曜日)でございます。お気軽にお出かけ下さいませ。



2024年3月

   あいにくの雨模様、肌寒く桜の開花も足踏み状態です。早く春らしいぽかぽか陽気の中で花々を楽しみたいものです。

 

  3月は巣立ちの季節、シビック庵から初の卒業生が誕生しました。4月から四方庵教室に入門し、お稽古を続けることになりました。

  割り稽古の受講生はお菓子のお運びをしたり、器を下げたりと忙しくも楽しそうに動いてくださいました。割り稽古から徐々にお点前へと進み、実際にお茶をたてるお稽古をすると楽しさもより増すことでしょう。

菓子器に盛られたお菓子は満開の桜。一足早くお花見が叶いました。

 

広間

掛物:春水満四澤

花 :射干(シャガ)

小間

掛物:松無古今色

花 :貝母(バイモ、編笠百合)

菓子   花吹雪   塩野製



2024年2月

   例年より早い菜種梅雨のような雨に、大地の草木の芽ぶく勢いを感じるこの頃でございます。

 

  今月は、お雛様の掛物が華やかに受講生や体験の方々をお迎えする中、お点前や割稽古に励みました。

雛祭りは中国から日本に伝わった平安時代の遊びで、人形を作って長寿を願い川に流しました。

現代では流すものから飾るものになったそうです。

 

広間

掛物  : 雛人形

花     :桃(白)   岩根絞り(椿)

 

小間

掛物   :安靖

花      :壇香梅 八つ手花笠

菓子   :雛の袖   塩野製

 

  次回は3月26日(第4火曜日)でございます。

季節の変わり目でございますので、皆様お体ご自愛下さいませ。



2024年1月

  梅の香りがふくいくと漂うこの頃でございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

元旦夕方の能登半島の地震に驚きました。

震災にあわれた方々にお見舞い申し上げ、一日も早い復旧を願っております。

 

  12月はお休みで2か月ぶりのお稽古でした。月1回のお稽古でございますが、3人の受講生がお点前をなさいました。

道具類の扱いや所作等まだ未だ学ぶ事は多いですが、きれいにたてられたお茶に、数年の積み重ねを感じ嬉しく思いました。

割り稽古の方々は、お点前をご覧になりながら帛紗や茶筅の扱いを復習なさり、体験の方は茶室の入り方、床の間拝見、お茶やお菓子の頂き方等を学び入会下さいました。

それぞれの受講生の和やかで楽しそうなご様子に、「和む」「平和」等、今年のお勅題「和」の文字がふと浮かびました。

 

広間

掛物;和敬静寂

花   ;白梅 太郎冠者

菓子;冬牡丹 扇屋製

 

小間

掛物;聴雪

花   ;水仙

 

2月は27日(第4火曜日)でございます。

厳寒の折でございますので、皆様お体ご自愛下さいませ。