<シビック庵>だより【2017年の記事】

シビック庵でのお稽古の様子をお伝えします。


2017年  11月23日・第14回

お寒くなってまいりました。今回は今年最後のシビック庵になります。床には白い椿を飾りました。椿は一種いけでもいける事が出来る格の高い花ですが根締にも使え、炉開~晩春迄茶室の花として登場の機会の多い花材です。

凛とした花に、季節の始まりを感じました。

稽古はホームページから申し込みの体験者の方々と茶道の話からお茶の歴史や茶室の建築の話など色々に愉しい一時でした。

 

12月シビック庵はお休みです。来年は1月16日第3火曜日から開講です。お気軽にお出かけくださいませ。尚、2月は22日第4木曜日になります。 



2017年  10月24日・第13回

大型台風が次々にやって来、秋の日和が感じられないまま11月にはいりました。

皆さま如何お過ごしでしょうか。

 

10月のシビック庵は、ホームページをご覧になられ体験申し込みの方がいらっしゃいました。日々パソコンに向かうご勤務で背中を丸めている姿勢を気にされていらっしゃいました。

畳で正座をしお茶をいただき、お辞儀をしたりまた歩いたりされて居るうちに体験の短い時間でしたがお帰りの頃は正座も立ち振る舞いもきれいで嬉しくなりました。

 

菓子は「山路(やまじ)」鎌倉豊島屋のお詰めでした。

 

シビック庵は、お茶のお点前をなさりたい方だけでなくお茶のお話しをお聞きになりたい方、お茶とお菓子で一服なさりたい方等歓迎しております。

お茶の心を感じて頂ける教室になるよう、願っております。

 

次回は11月28日第四火曜日です。12月はお休みになります。

お気軽におでかけくださいませ。



2017年  9月26日・第12回

今年は、例年より秋の訪れが早いように思われます。

 

風に散らされたこぼれ萩、甘く香り地面に落ちた花が金色の絨毯を敷いた様な金木犀、朝は白く夕方にはお酒に酔ったように赤く色を変える酔芙容と、秋の花は多彩ですね。

 

今月のシビック庵は家元がお見えになり、受講者が集う中、流派のお点前を確認しながら勉強致しました。

 

茶道の奥深さと緊張を感じながらのお稽古でした。

お菓子は「玉菊」、お詰は鎌倉豊島屋でした。

 

次回は10月24日第四火曜日です。お気軽におでかけくださいませ。 



2017年  8月22日・第11回

東京は厳しい残暑が続いておりますが、夜の草陰からは少しずつ虫の声も聴こえてまいりました。

 

シビック庵の床は虫籠に薄、秋海棠(シュウカイドウ)金水引、嫁菜、吾亦紅(ワレモコウ)等を挿しました。

吾亦紅は虫眼鏡でみると、小さな花が沢山あるのがわかります。「私も紅、私も、私も」と呟きあっているようで、いけるたびに楽しくなります。

水引は、細長い花穂を伸ばし、上からみたら赤、下からみると白い花なので、紅白の水引にたとえられ命名されたと言われます。白い品種を銀水引と呼び、どちらも蓼科です。

金水引は、細長い花穂を水引に見立て花が黄色い事から名付けられました。別の種類バラ科の植物ですが、命名のセンスに感心させられます。

 

今日のシビック庵は道具を運ぶ稽古をいたしました。

茶室でのお運びの中にお菓子器やお茶盌等をお客様にお出しする等の所作があります。当流は道具と相対する時に、より美しくまた理にかなった扱いを大切にしております。

例えば、お茶盌は左手の掌(たなごころ)にしっかり納め右手を添え、身の真中にて持ちます。茶歴の長い会員も新しい方も皆で一心に稽古をいたしました。

 

先人の残された言葉のひとつに

– 物を持つ手は力を入、心をつけてしかと持つべし。第一道具の活るやうに持事専要なり。– 

があります。時代を超え思いを伝えていきたいものです。

 

お菓子は「朝顔」鎌倉豊島屋のお詰めでした。

 

シビック庵は、お茶のお点前をなさりたい方だけでなくお茶のお話しをお聞きになりたい方、お茶とお菓子で一服なさりたい方等歓迎しております。

お茶の心を感じて頂ける教室になるよう、願っております。

 

次回は9月は26日第四火曜日です。10月は24日第四火曜日です。お気軽におでかけくださいませ。



2017年  7月25日・第10回

蒸し暑い毎日が続いております。みなさま如何お過ごしでしょうか。

シビック庵の床は蝉かごに秋海棠(しゅうかいどう)と銀水引(ぎんみずひき)を飾りました。

 

前回ご体験でお越しくださいました方がご友人と共にお稽古にいらっしゃり前回のおさらい後、今日はお菓子のお運びをいたしました。姿勢よく清々しい所作に、茶席が涼やかになりました。

お点前の割稽古は基礎としてとても大切なところですが、同様に茶室での様々な所作は日常の生活に活かされて行く事かと感じました。

 

お菓子は「涼風」鎌倉豊島屋のお詰めでした。

 

シビック庵は、お茶のお点前をなさりたい方だけでなくお茶のお話しをお聞きになりたい方、お茶とお菓子で一服なさりたい方等歓迎しております。

お茶の心を感じて頂ける教室になるよう、願っております。

 

次回は8月は22日第四火曜日です。9月は26日第四火曜日です。お気軽におでかけくださいませ。



2017年  6月27日・第9回

雨の少ない梅雨ですが、しとしと雨に紫陽花が輝いてみえます。

 

今日のお教室には、日本舞踊をなさっているお嬢様がお見えになりました。背筋が伸びて優雅な所作がお茶にも通じます。

 

またお母様とご一緒にお越しのお嬢様は二度目で、5年振りにお薄のお点前をなさいました。七夕という銘のお菓子と、おいしいお茶をいただきました。

 

床の花は擬宝珠(ぎぼうし)、下野(しもつけ)、刈萱(かるかや)と籠に映えて夏の到来を感じます。

 

次回は7月25日第四火曜日、8月は22日第四火曜日です。

 

シビック庵はお茶のお点前をなさりたい方、お茶とお菓子で一服なさりたい方等歓迎しております。

 



2017年 5月23日・第8回

定まらないお天気が続いております。みなさま如何お過ごしでしょうか。

 

今月から風炉になります。

 

シビック庵の床は令法(りょうぶ)と姫檜扇(ひめひおうぎ)をかざりました。夏に見かける檜扇と姫檜扇とは、横に広がった葉が似ていますが、別の種類になります。

檜扇は、横に広がる葉を昔の檜の扇(お雛様の姫が手にしている)に見たて名前が付けられたようです。秋になると漆黒の実をつけ<ぬばたま>と名を変え茶花、またクリスマスリースにも使われるそうです。

ぬばたまは、和歌で黒や夜にかかる枕詞で、万葉集にも多く詠まれています。日本人の花の名前のセンスにはいつも感心します。

夏も間近のようです。

 

今日のシビック庵はお稽古を継続されていらっしゃるお母様に導かれ大学1年になられたお嬢様が体験にお越しくださいました。お客様の稽古として、お菓子やお茶をいただくことの他に茶室の中の話しや道具の拝見の仕方などご熱心にお話しを聞かれていらっしゃいました。

 

お菓子は「アヤメ」鎌倉豊島屋のお詰めでした。

 

シビック庵は、お茶のお点前をなさりたい方だけでなくお茶のお話しをお聞きになりたい方、お茶とお菓子で一服なさりたい方等歓迎しております。

お茶の心を感じて頂ける教室になるよう、願っております。

 

次回は6月は27日第四火曜日です。7月は25日第四火曜日です。お気軽におでかけくださいませ。



2017年 4月18日・第7回

東京の桜はあっと言う間に葉桜になりました。今は次々に咲く赤や白のツツジと清々しい若葉に季節の進みを感じます。

シビック庵の床の間には、<白藤>と<都忘れ>を飾りました。

今月は炉の最後のお席になりますので、朝庭から袋藤を持参しました。が、暖かな日に誘われ、蕾になってしまいました。

<都忘れ>のゆかしい紫に、心慰められた先人に想いを馳せました。

今回はお茶会によくお出かけになられていらっしゃる方がご体験にいらっしゃいました。

当流の茶筅は利休型とよばれる穂先に曲がりの無い利休古来の形の物を使っております。穂の数も多くありません。その真っ直ぐな竹でお茶を点てる時、私達は先人がそうであったように茶盌に心を集めます。

今回のシビック庵はお茶会のお話しだけでなくお道具の話題なども広がり有意義なひとときでした。

掛物は「大道透長安」お菓子は「すみれ」鎌倉豊島屋のお詰めでした。

 

シビック庵は、お茶のお点前をなさりたい方だけでなくお茶のお話しをお聞きになりたい方、お茶とお菓子で一服なさりたい方等歓迎しております。

 

次回は5月23日第四火曜日になります。6月は27日第四火曜日です。お気軽におでかけくださいませ。



2017年 3月28日・第6回

今年の桜はゆっくりと満開を迎えております。今日は花冷えの一日でした。今回のシビック庵は女子大学生、院生の体験がありました。またシビック庵を続けていらっしゃるお母様に連れられてお嬢様がお越しくださり和やかなひとときでした。

 

席入りの仕方、扇子の扱い方や意味、床の間拝見やお菓子の取り方、いただき方等など、お茶室の中の世界を満喫されていました。帛紗さばきも興味深く頼もしい限りでした。

黄色い蝶のお菓子は鎌倉豊島屋のお詰めでした。

 

シビック庵は、お茶のお点前をなさりたい方だけでなくお茶のお話しをお聞きになりたい方、お茶とお菓子で一服なさりたい方等歓迎しております。

 

次回は4月18日第三火曜日です。5月は23日第四火曜日になります。お気軽におでかけくださいませ。



2017年 2月21日・第5回

お天気の定まらない日が続いておりましたが、都内の梅の木にも白い花がほころび小鳥も春を告げにきているようです。

 

今回は北風の強いお寒い日でしたが、シビック庵茶室の床は福寿草が飾られ心が和みました。お稽古はシビック庵を継続されている会員の皆様と薄茶点前の通し稽古をいたしました。帛紗捌きは元より、お道具の扱い方一つひとつを丁寧におさらい致しました。

掛物は「日々是好日」お菓子は「芽吹き」鎌倉豊島屋詰めでした。

 

次回シビック庵は3月28日第四火曜日です。4月は18日第三火曜日になります。お茶にご興味がおありの方、お茶とお菓子で一服なさりたい方等歓迎しております。お気軽におでかけくださいませ。

 



2017年 1月24日・第4回

新しい年が明け、今年はじめてのシビック庵教室が終了いたしました。4回目になります。

 

今回は大学一年生の体験がありました。

男子のたしなみとしてまたお茶の心に触れたいとお越しくださいました。

好奇心旺盛な青年で沸立つお湯に水が差された一瞬の静寂にも耳を澄ませご質問されるなど、五感でお茶を楽しまれていました。

 

掛物は「和敬清寂」お花は曙椿お菓子は「未開紅」鎌倉豊島屋詰でした。

 

シビック庵は、お茶のお点前をなさりたい方だけでなくお茶の話しをお聞きになりたい方、お茶とお菓子で一服なさりたい方等歓迎しております。

 

次回は2月21日第三火曜日です。3月は28日第四火曜日です。お気軽におでかけくださいませ。